実施指導者になって…
去年あたりに先輩から「来年は実施指導者だから頑張ってね!」と言われてとてもびっくりしました。まだ私は自分の業務をこなすことでさえいっぱいいっぱいなのに、さらに新人さんの教育・指導まで行わなければならないと思うと、ちゃんとそつなくこなすことが出来るのかどうか不安しかありませんでした。実際に実施指導者になってみると、自分の受け持つ患者様以外にも新人さんが受け持つ患者様の容態を把握したり、業務を行う新人さんのことを気にかけながら自分の通常業務を行わなければならなかったりと格段に処理しなければならない情報量や仕事量が増えました。とても大変でしたが、周りの先輩達が積極的に協力してくれる体制が整っていたので何かあるにつけて頼りにさせていただき、本当に助かりました。3ヶ月くらい経つと新人さんも1人で出来ることが増えて手が離れてくるので今はだいぶ落ち着いてきています。
大変だったことは何でしたか?
間違ったことを的確に注意して指導することが大変でした。私は人に怒ることがとても苦手なので、できることならばしたくはないのですが、やはり新人さんが成長してもらうためにも言い方に気を付けながら分かってもらえる様に頑張りました。
私の病棟には3人の新人さんが入ってきたため3人の実地指導者がいます。実施指導者同士で話し合いをし、この人にはこんな所があるのでこうした方が良いなどの情報交換することで客観的にその人を見ることができたのはとても助かりました。また、私たち実施指導者にも話すのが得意な人やスケジュールを立てるのが上手な人などそれぞれ得意や不得意の部分があるので、お互いに役割分担をしながら新人さんに対応する様に心がけました。
実施指導者になって何か変わったことはありますか?
責任感です。どんなことに対しても責任を感じる様になりました。今まで以上にスタッフの事や周りの状況を見る様になったので視野がとても広がったと感じます。
実地指導者制度は、新人さんがたくさんの先輩から看護を教えてもらえるので見方や視点に偏りが出ない所がとても良いと思います。また私たち実地指導者も全体で教育するというこの制度のおかげで1人で悩みを抱え込むことがないので、新人さんを気負わずサポートしやすいというメリットがあります。
今後の目標
今まで以上に他の看護スタッフのことを気にかけることができ、その上で患者様の事を第一に思って行動できる様な看護師になりたいと思っています。