初めてのローテーション研修では、阪和記念病院にある「ICU・HCU」に2日間行かせていただきました。
現場は、重症度が比較的高い患者様が入院されている為、私の病棟では見たことのないような医療機器が沢山あり、ほとんどの患者様がそれらの機器を装着されていました。そのため部屋の中は常に機械音が鳴り響いており、異常を知らせるアラームが鳴ると看護師さんがすぐに患者様のもとに駆け寄り、容態を確認して対応に取り掛かるので病棟とはまた違ったプレッシャーと高い緊張感を感じました。
そんな緊張感が高い現場にも関わらず、看護師さん達の患者様に対する「接遇面」の丁寧さがとても印象に残りました。ICU・HCUにご入院中の患者様は長期間その場にいることが少なく、2日程度で一般病棟に移動することもあり1人1人の患者様と接する時間はわずかしかありません。しかし、そんな短期間であっても患者様と共有できる時間を大切にする為に、意識の無い患者様に対してもベッドサイドに寄り添いながら「おはようございます」と挨拶したり、処置をする前後には必ず「体位の変換しますね」などの声掛けを欠かさずしているという姿勢に感動しました。さらに、言葉使いが丁寧でとてもキレイな日本語を使用されていることにも、患者様を大切にしている様子が感じ取れ、私も見習わなければいけないなと思いました。私の病棟は認知症の患者様が多く入院されていて、ほとんどの方が会話をすることができます。そのため、患者様に対して言葉遣いが家族言葉になってしまう時もあったので、今回研修に行かせていただいたことで本来あるべき患者様への対応を再認識することができました。このことに気付けたのは錦秀会に「ローテーション研修」があり、他部署をまわる機会があったからだと思っています。1年目でICU・HCUに行けて凄く良かったです。
この研修で学んだ接遇面や患者様へのコミュニケーションの取り方などを活かし、日々の業務が大変な状況にあっても患者様に寄り添った看護を提供できるようになりたいと改めて思いました。その為に、まずは余裕を持って患者様との関わりを深めていけるように今後より一層精進し、将来的に私の看護目標である「慈しむ心を忘れない看護師」に近づけるよう努力していきたいです!